すみなすものは

映画、文学、人文情報学(デジタルヒューマニティーズ)についての話題あれこれ。時には日経平均ウォッチャーとしての雑感も。

論文・レポートらしい表現

「論文・レポートらしい表現」を検索ワードとしてサーチすると、マニュアル的なサイトがいくつか見つかります。

その中で、

にほんごのページ (biglobe.ne.jp)

に見られる以下の一覧表は、中高生や学生向きに作られたものかもしれませんが、やさしい表現が並んでいて実に重宝です。論文執筆中の皆さんにとっては参考になると思います。

こういう風にまとめてシェアしてくれる方々は、有難い存在ですね。

論文・レポートでは使いにくい表現と論文・レポートらしい表現
論文・レポートでは使いにくい表現の例 論文・レポートらしい表現の例
〜(だ)と思う。/〜(だ)と思います。 〜である。/〜(だ)と考えられる。
〜(ん)じゃないかと思う。 〜(の)ではないだろうか。
〜かもしれません。 〜の可能性がある。/〜で(あって)もよい。
〜(だ)と感じます。 〜(だ)と推測される。/〜と思われる。
〜は興味深いです。 〜は重要(な課題)である。
〜を知りたいです。 〜を理解する必要があろう。
〜の意味がわかりません。 〜をより深く理解する必要があろう。
〜は嫌です。/〜は好きじゃありません。 〜は必要とはいえない。/〜は適切ではない。
こんな話を聞いたことがあります。 このような事例が挙げられる。
こんな大変なことになると、 こうした重大な問題が生じると、
そんな事実はありません。 そのような事実は認められない。
そういう地震はなかったと思う。 そのような地震が起きたという事実は知られていない。
どんなことをしても… いかなる手段を用いても…
どんな意味があるんですか? どのような意味があるのだろうか。
どうしたらいいでしょうか? どのようにすれば良いであろうか。
〜は、どうやったらわかりますか。 〜は、どのように理解すればよいだろうか。
どっちがいいと思いますか? どちらが適当だろうか。/いずれが正当であろうか。
〜というのは間違いです。 〜という主張は誤りである。
〜(だ)というのはウソです。 〜(だ)という事実は確認できない。
〜(だ)というのはインチキです。 〜が真実であるという証拠はない。
○○が言っていることはバカバカしい。 ○○の見解には再考の余地がある。
〜しましょう。/〜した方がいいです。 〜すべきである。/〜する必要がある。
〜するのはダメです。/〜しない方がいいです。 〜するべきではない。
〜しなくてもいいです。 〜する必要はない。/〜には及ばない。
実験するのは無駄です。 実験する意義を見いだすことができない。
研究してください。 研究してもらいたい。/研究してほしい。/研究を求めたい。
みんなが〜(だ)と言っています。 一般に〜(だ)といわれている。
みんなが〜(だ)と思っています。 〜(だ)と広く信じられている。
教科書に〜と書いてあります。 〜(というの)が通説である。
研究されてなくて、 研究されておらず、
実験しないで、 実験せずに、
〜を否定する研究があって、 〜を否定する研究があり、
〜ということがわかっていて、 〜ということがわかっており、
だいたい5mくらいです。 およそ5mほどである。
だいたい5つくらいです。 約5個である。
今までは 従来は/これまでは
もっとがんばらなくちゃダメだよ。 さらに努力する必要がある。/更なる努力が求められる。
たくさんの人が死んだ。 多くの死者が出た。
〜がいっぱいあります。/〜がかなりあります。 〜が多く存在する。/〜が多く見られる。
いちばん値段が高い 最も高価である
とても難しいです。 きわめて難解である。
すごく大事なことです。 きわめて重要な問題である。
だんだん多くなってきました。 次第に増加してきた。
だんだん良くなっています。 徐々に改善している。
だから/ですから したがって/そのため/それゆえ
でも/だけど しかし
〜(だ)けど/〜(だ)けれども 〜(だ)が/〜(ではある)が
けれども/けれど/けど しかし/しかしながら
〜は、まだわかりません。 〜は、いまだに解明されていない。/〜は、現在もなお不明である。
研究しましたが〜はわかりませんでした。 〜は今後の課題としたい。