すみなすものは

映画、文学、人文情報学(デジタルヒューマニティーズ)についての話題あれこれ。時には日経平均ウォッチャーとしての雑感も。

大学院

大正12年

演習の準備で、大正12年前後に書かれた小説2編を取り急ぎ読みました。 芥川龍之介の『藪の中』と、梶井基次郎の『奎吉』。 『藪の中』は、人間の欲望、生への執着などの交錯を、登場人物による語りの形を採って表現しており、そこで展開される心理描写が…

DH若手の会

昨日、参加したので備忘メモを残します。 素晴らしい発表が盛り沢山! 「来年も参加せねば」と感じました。 若手ではないけど。迷惑でしょうか、 いや、迷惑に違いないけど邪魔はしないのでどうかお許しを! DH若手の会「デジタル・ヒューマニティーズで"繋…

人間釈尊

金岡秀友先生の『空海 即身成仏義』を読み進むうちに次の一節に出会い、小膝を打ちました。以下、引用です。 ★ 釈尊の行実をふりかえってみよう。 あらためていうまでもなく、釈尊は「人の子」であった。八万四千の法門のどこにも、釈尊は「神の子」で、母な…

チベット文字

残念なことに私は梵字もチベット文字も読めません。 それでも、チベット大蔵経のデータベースである↓を覗き、チベット文字の美しさに心を打たれました。 http://www.rkts.org/ image viewerをクリックし、プルダウンメニューを適当に操作して任意の画像を表…

生成AIと研究・教育へのインパクト(三田図書館・情報学会 月例会)に参加

標記の月例会に参加してきました。 いやぁ、知らないということは恐ろしい。生成AIの急激な進化についての情報を見聞きし、驚きの連続でした。内容を文章にまとめるとかなり時間がかかります。おまけに誤解を招く恐れがあるので、今回は下にキーワードだけ並…

三日間のスクーリング(曼荼羅の研究)

対面・リアルでの受講を予定していたスクーリングが急遽、オンライン講義に変更となりました。感染症とか関係なく、別の理由で。 まあ、それはよいのですが、内容が緻密、用語が難解で思ったよりも苦戦。自分の知識不足を棚に上げてぼやく訳にはいかないので…

WEB版の大辞典

『人文情報学月報第143号』の【後編】、早稲田大学の矢島正豊さんによる《連載》「仏教学のためのデジタルツール」第8回「天台宗典編纂所刊行『天台電子佛典』」を一読し、次のパッセージに目が留まりました。 『天台 CD』は中国天台や日本天台に関連する研…

次世代デジタルライブラリー

国会図書館の「次世代デジタルライブラリー」を利用する機会が、今後ますます増えそうです。 「詳細検索」の機能が実に便利。 これを使うと探しものが見つかる確率がかなり高くなりますね。 例えば、本文用のボックスに「志賀直哉」、著者のボックスに「正宗…

銀漢5月号

銀漢5月号、星雲集[秀逸]に四句掲載。 季語は「枇杷の花」など。 この欄で秀逸の評価をいただくまで5年かかりました。 4月号の十句選でもHさんが選んでくれた。 嬉しく思います。 論文のほうが忙しく、第二句集発表の準備は中断したまま… 今年度、履修してい…

論文・レポートらしい表現

「論文・レポートらしい表現」を検索ワードとしてサーチすると、マニュアル的なサイトがいくつか見つかります。 その中で、 にほんごのページ (biglobe.ne.jp) に見られる以下の一覧表は、中高生や学生向きに作られたものかもしれませんが、やさしい表現が並…

研究発表会

修士論文清書許可を得るためのステップの一つともいえる研究発表会が開催された。 遠隔地故会場には行けず、zoomを使ったオンラインによる参加となった。 発表者は私を含めて5名、指導教員からの細かい質問とアドバイスが続く。 パワポを使った発表は私だけ…