すみなすものは

映画、文学、人文情報学(デジタルヒューマニティーズ)についての話題あれこれ。時には日経平均ウォッチャーとしての雑感も。

WEB版の大辞典

『人文情報学月報第143号』の【後編】、早稲田大学の矢島正豊さんによる《連載》「仏教学のためのデジタルツール」第8回「天台宗典編纂所刊行『天台電子佛典』」を一読し、次のパッセージに目が留まりました。

『天台 CD』は中国天台や日本天台に関連する研究をする際には非常に有益なツールである。しかし、データが CD-ROM(『天台電子佛典 5』以降は DVD-ROM で刊行予定)で提供されているため、データ化の成果が広く認識、活用されているとは言い難い現状もある。もちろん、文献のデータ化には膨大な時間と労力がかけられているため、それに見合う提供方法は必要であるが、より広く、多くの研究に資するデータとなるような在り方を検討していくことも今後の『天台 CD』の課題となろう。

よく分かります。そして、最終的にはこういう形になるのかな、と思われるのが、

jodoshuzensho.jp

のようなパターン。辞典と佛典の違いはある訳ですが、どうしても重なって見えるのです。

各宗派、競い合って良い仕事をしてほしいですね。

他人事のような言い方をして申し訳ありませんが。