すみなすものは

映画、文学、人文情報学(デジタルヒューマニティーズ)についての話題あれこれ。時には日経平均ウォッチャーとしての雑感も。

WEB版の大辞典

『人文情報学月報第143号』の【後編】、早稲田大学の矢島正豊さんによる《連載》「仏教学のためのデジタルツール」第8回「天台宗典編纂所刊行『天台電子佛典』」を一読し、次のパッセージに目が留まりました。

『天台 CD』は中国天台や日本天台に関連する研究をする際には非常に有益なツールである。しかし、データが CD-ROM(『天台電子佛典 5』以降は DVD-ROM で刊行予定)で提供されているため、データ化の成果が広く認識、活用されているとは言い難い現状もある。もちろん、文献のデータ化には膨大な時間と労力がかけられているため、それに見合う提供方法は必要であるが、より広く、多くの研究に資するデータとなるような在り方を検討していくことも今後の『天台 CD』の課題となろう。

よく分かります。そして、最終的にはこういう形になるのかな、と思われるのが、

jodoshuzensho.jp

のようなパターン。辞典と佛典の違いはある訳ですが、どうしても重なって見えるのです。

各宗派、競い合って良い仕事をしてほしいですね。

他人事のような言い方をして申し訳ありませんが。

ナンピンについて

私の場合、個別株の売買はほとんど行わず、上場投資信託デリバティブに限定して取引しているので、ナンピンをすることは、まずありません。

しかし、今後必要になることも考えられるので、自分なりのルールを決めておきたいと思います。

ルール1:ナンピンよりもドルコスト平均法の方が有効であるということを意識した上で行う。

ルール2:1回目のナンピンは買値から20%ほど下落したときに行う。

ドルコスト平均法はメンタルが強い人向けの投資方法、というイメージがあります。

ルール2は、ETFに当てはめると、かなり厳しいルールということになります。実際に機能するかどうか、適切かどうかは今後確認する予定です。

今後も新しいルールが思い浮かんだときには、追加していきたいと思います。

次世代デジタルライブラリー

国会図書館の「次世代デジタルライブラリー」を利用する機会が、今後ますます増えそうです。

「詳細検索」の機能が実に便利。

これを使うと探しものが見つかる確率がかなり高くなりますね。

例えば、本文用のボックスに「志賀直哉」、著者のボックスに「正宗白鳥」と入れて検索すると、

 

志賀直哉氏の『和解』はこの頃讀んだ新作家の作中では、最も面白くすらすらと一氣に讀通されたが、これでさへ肝腎な親子の暗鬪については、表面を掠めて書流してゐるばかりであつた。父親の心理については殊に書き方が稀薄で要點を逸してゐる」

 

などという、検索する側にとっては正にストライクとも言える文章が一発で出てくる訳です。

当然、表示されるのは著作権がとっくに切れたかなり古い文献や資料ばかりですが、ちょっとした研究には欠かすことができない、とても便利なツールだと思います。

目指すは史上最高値か

これまでにこのブログで何度か紹介してきたことなのですが、

日経平均株価史上最高値は1989年12月29日の38,957円。その後の注目すべき高値は2021年9月14日の30,670円。この年、8月20日に付けた年初来安値から3週間ほどで3,500円以上上昇したという」

といった高値についての特記事項。

ここに新しく付け加えなければならないのが、ここのところの「バブル後最高値更新相場」です。

(表はhttps://kabutan.jp/からの引用)

 

年初来高値 32,708.53 年初来安値 25,661.89

日付 始値 高値 安値 終値 前日比 前日比% 売買高(株)
31,877.79 32,035.95 31,420.45 31,641.27 -272.47 -0.9 1,342,140,000
32,618.78 32,708.53 31,913.74 31,913.74 -593.04 -1.8 1,687,940,000
31,988.37 32,534.47 31,933.87 32,506.78 +289.35 +0.9 1,271,050,000
31,864.12 32,217.43 31,798.72 32,217.43 +693.21 +2.2 1,476,000,000
31,300.72 31,555.54 31,257.01 31,524.22 +376.21 +1.2 1,342,210,000
30,886.01 31,185.05 30,853.44 31,148.01 +260.13 +0.8 1,384,030,000
31,057.09 31,142.78 30,785.98 30,887.88 -440.28 -1.4 2,586,480,000
31,196.24 31,374.83 31,064.19 31,328.16 +94.62 +0.3 1,115,400,000
31,388.01 31,560.43 31,164.00 31,233.54 +317.23 +1.0 1,194,140,000
30,909.61 31,101.60 30,864.49 30,916.31 +115.18 +0.4 1,219,440,000
30,599.27 30,889.98 30,558.14 30,801.13 +118.45 +0.4 1,264,730,000
30,728.69 30,856.92 30,566.83 30,682.68 -275.09 -0.9 1,243,220,000
31,245.72 31,352.53 30,828.73 30,957.77 -129.05 -0.4 1,418,190,000
30,735.71 31,086.82 30,689.27 31,086.82 +278.47 +0.9 1,159,800,000
30,847.36 30,924.57 30,679.16 30,808.35 +234.42 +0.8 1,273,830,000
30,432.54 30,667.13 30,381.90 30,573.93 +480.34 +1.6 1,426,330,000
29,912.44 30,115.32 29,912.44 30,093.59 +250.60 +0.8 1,428,040,000
29,838.01 29,916.56 29,779.07 29,842.99 +216.65 +0.7 1,604,190,000
29,547.04 29,629.47 29,475.97 29,626.34 +238.04 +0.8 1,448,440,000
29,199.30 29,426.06 29,141.52 29,388.30 +261.58 +0.9 1,664,970,000
29,110.79 29,165.59 29,028.71 29,126.72 +4.54 0.0 1,301,480,000
29,189.41 29,195.16 29,070.11 29,122.18 -120.64 -0.4 1,315,320,000
29,020.63 29,262.36 29,020.63 29,242.82 +292.94 +1.0 1,347,510,000
29,095.46 29,144.12 28,931.81 28,949.88 -208.07 -0.7 1,189,560,000
29,278.80 29,278.80 29,083.13 29,157.95 +34.77 +0.1 1,039,520,000
29,058.05 29,145.89 29,016.83 29,123.18 +266.74 +0.9 1,229,210,000
28,705.91 28,879.24 28,499.51 28,856.44 +398.76 +1.4 1,587,440,000
28,340.59 28,459.73 28,241.67 28,457.68 +41.21 +0.1 1,196,520,000
28,478.52 28,551.61 28,319.77 28,416.47 -203.60 -0.7 1,109,900,000
4月26日から6月6日までの1か月と10日ほどの間に、14.5%もの上昇。
今後、今回と同様のパターンではなくても、何度か調整を繰り返しながら、数字的には同程度の15%近く上昇するなんてことが起きたら、バブル時の最高値更新が視野に入ってきます。
直感的に、「そうはならない」と思っていますが、可能性が「ゼロではない」ということを頭に入れておきたいものです。

6月SQ、225オプションコール売りを振り返る

先週初めから9日のSQ当日午前中まで、チャートから目が離せない状態でした。

私の感性からすれば、とんでもない乱高下。忸怩たる思いですが、経験したことを記録しておきます。

ゾッとする話しですが、実は、一月ほど前に225オプションの6月コール32,000円を売っていたのです。そこへ件の暴騰。ATMがあっという間に迫ってきて、一時は32,000円を大きく超えました。

こうなるともう、損切は苦痛、放置も怖い、全くフリーズしてしまう。

暴騰の理由はおそらくこういうことでしょう。

私と同様の32,000円や32,500円のコール売り手がたくさんいたようです。建玉が相当積み上がっていたらしい(「らしい」などと言って、実際にリアルタイムでの確認をしてなかった、それも大問題)。

皆、買い戻し、損切しようとしても、コールの価格は跳ね上がっていて、とてもではないが無理。

そこで多くの人が「デルタヘッジ」に走ったのでしょうね。上がり続けたらどんどん損失が膨らむので、225先物を買うのです。先物のポジションで利益を得ることができれば、コール売りの損失を補填できるという訳です。

このヘッジのみならず、のみならずですよ、こんなことも。

コールの売り手によるデルタヘッジで、先物が225銘柄の現物に対して急激に割高になる。すると、プロの皆さん、証券会社の皆さんが、先物を売り建てるのと同時に現物を買う「裁定買い」を行うということがあるようです(伝聞)。

そして、日経平均は、もう一段、上昇することになる。

ここまで書いて思い出したのですが、3月SQ時にメジャーSQ前のデルタヘッジ、裁定買いについてこのブログで取り上げ、注意喚起してたのです、私は!

地雷があるよ、と呼びかけながら、自分自身が地雷原に踏み入ったようなもの。

何とか損失を圧縮してほぼゼロにすることができましたが、危ない橋は二度と渡りたくない、と、反省しきりです。

高配当ETFの現況

今月のSQ直前には、平均株価の乱高下に振り回されて大変な目に遭ったので、少し落ち着いてトレードができるように、今後、工夫していきたいと思います。

今、注目しているのは、高配当ETF

長期保有して配当を受け取り続けるというイメージですが、買いっぱなしという訳にはいかないので、いろいろと考えているところです。下の表は、

https://nextfunds.jp/semi/article40.html

からの引用です。ご参考までに。(2022年12月基準の情報)

 

高配当株ETFの分配実績

SQ値 速報

どこにでもありそうだけど探し方が悪かったのか、見つけるのに苦労したSQの「速報値」、こんなところに。

SQ日当日にこれが気になる私は、まだまだ未熟者です。

「え? 昨日、SQだったの?」

ってくらいの余裕をもってトレードを続けたい。

www.sbineotrade.jp