すみなすものは

映画、文学、人文情報学(デジタルヒューマニティーズ)についての話題あれこれ。時には日経平均ウォッチャーとしての雑感も。

6月SQ、225オプションコール売りを振り返る

先週初めから9日のSQ当日午前中まで、チャートから目が離せない状態でした。

私の感性からすれば、とんでもない乱高下。忸怩たる思いですが、経験したことを記録しておきます。

ゾッとする話しですが、実は、一月ほど前に225オプションの6月コール32,000円を売っていたのです。そこへ件の暴騰。ATMがあっという間に迫ってきて、一時は32,000円を大きく超えました。

こうなるともう、損切は苦痛、放置も怖い、全くフリーズしてしまう。

暴騰の理由はおそらくこういうことでしょう。

私と同様の32,000円や32,500円のコール売り手がたくさんいたようです。建玉が相当積み上がっていたらしい(「らしい」などと言って、実際にリアルタイムでの確認をしてなかった、それも大問題)。

皆、買い戻し、損切しようとしても、コールの価格は跳ね上がっていて、とてもではないが無理。

そこで多くの人が「デルタヘッジ」に走ったのでしょうね。上がり続けたらどんどん損失が膨らむので、225先物を買うのです。先物のポジションで利益を得ることができれば、コール売りの損失を補填できるという訳です。

このヘッジのみならず、のみならずですよ、こんなことも。

コールの売り手によるデルタヘッジで、先物が225銘柄の現物に対して急激に割高になる。すると、プロの皆さん、証券会社の皆さんが、先物を売り建てるのと同時に現物を買う「裁定買い」を行うということがあるようです(伝聞)。

そして、日経平均は、もう一段、上昇することになる。

ここまで書いて思い出したのですが、3月SQ時にメジャーSQ前のデルタヘッジ、裁定買いについてこのブログで取り上げ、注意喚起してたのです、私は!

地雷があるよ、と呼びかけながら、自分自身が地雷原に踏み入ったようなもの。

何とか損失を圧縮してほぼゼロにすることができましたが、危ない橋は二度と渡りたくない、と、反省しきりです。