すみなすものは

映画、文学、人文情報学(デジタルヒューマニティーズ)についての話題あれこれ。時には日経平均ウォッチャーとしての雑感も。

旅行詠

「旅行詠は逃避」といった表現を度々見かけます。

しかし、生活が、人生が旅そのものである人(旅を繰り返す人をも含む)には、その指摘は当たらないでしょうね。

西行も、芭蕉も蕪村も。牧水も。

そして、畑違い、かつ若干矛盾した表現ですが、志賀直哉私小説は散文の世界における「旅行詠」なのかもしれません。