真夜中に寝付かれず、ウトウトしながら「最近、NT倍率を意識したことも見たこともないな」などということを考えてました。
そして、朝になってPCを起動、ログインした途端に ↓ が目に入るという不思議な体験をしました。アナリストの海老澤界さんが書かれたものです。
読みやすい文章です。経歴を見て納得、さすが元記者、ですね。
リンクは貼ったものの、リンク先がいつまで残るのか分からないので、出典は上記のとおりということで抜粋、引用を許してもらいましょう。
--------------------以下引用--------------------
>>NT倍率は以下の式で算出する。
NT倍率=日経平均株価 ÷ 東証株価指数(TOPIX)
(中略)日経平均の上昇率がTOPIXの上昇率を上回っていれば、NT倍率は上昇するし、その逆であればNT倍率は下落する。歴史的には10倍から13倍のレンジで推移することが多かったものの、足元は16倍程度と過去最高水準まで達している。それだけ日経平均の上昇の勢いがTOPIXを上回っているといえよう。
>>まずは日経平均とTOPIXの違いから考えてみよう。2つの指数はいずれも日本を代表する株価指数である。(中略)指数としての合理性ではTOPIXに軍配が上がる。TOPIXは1700弱と日本の主要銘柄の大部分をカバーし、時価総額に応じて銘柄の比率を決める「時価総額加重平均型」(より正確に言えば「浮動株調整後時価総額加重平均型」)だ。ざっくりと言えば、「マーケットそのものの形」に近い。米S&P500をはじめとする各国の代表的な指数や、全世界株指数で有名なMSCIの株価指数も同じ方式を採用する。
>>一方の日経平均は、株価そのものの大きさに着目する「株価平均型(株価加重平均型)」であり、構成銘柄数は225銘柄とTOPIXの10%強に絞られる。複雑なルールが継ぎ足されているため、「株価平均型」と単純に言い切れないが、設計思想としては、「株価そのもの」が意味を持つ指数であることは間違いない。こうした方式は世界的に見ても珍しく、日経平均以外ではNYダウ(ダウ工業株30種平均)くらいしか見当たらない。
指数としての性格上、日経平均は株価が大きい値がさ株の影響が強く、TOPIXは時価総額が大きい大型株の影響が大きくなる。すなわち、NT倍率が上昇している時は値がさ株の株価が相場をけん引しているとはいえる。
>>多少、強引かもしれないが、筆者なりに以下のように解釈してみた。
NT倍率とは、日経平均株価を算出・公表する日本経済新聞社が日本の「株価のシンボル」を真剣に維持していく行動の「現在地」を市場全体との対比で示したもの
--------------------引用おわり--------------------
最後に、締めくくりの一文は、
「最近の状況を見る限り、日経平均は一種のアクティブ指数として、その役割を徐々に変えようとしているのかもしれない。NT倍率の軌跡はそんな日経平均の本質的な変化も示している。」
となっています。
海老澤さん、分かりやすい解説ありがとうございます。
特に「日本の『株価のシンボル』を真剣に維持していく行動の『現在地』を市場全体との対比で示したもの」
という表現には小膝を打ちました。
(日経平均は午前610円ほど安の59304円。)